実はVACANCY OFFICE GOTANDAをプレオープンと称して始めたのが2012年の12月25日。五反田駅から4~5分にあるサンユー西五反田ビル3Fでコワーキング事業を始めました。
まだ机や椅子もまばらで、クリスマスソングをガンガンかけて待ち構えてました。 今考えれば当たり前ですが、結局利用者「0」という結果でした。あれから2年経ち、周りの予想を覆し潰れることなく「3年目」突入しました。
但し、3年目の昨日の午前中は1Fで1人ラストクリスマス聴いているところなど、2年前と比べてすごい発展を遂げたかといえばそんなこともなく、2年前とあまり変わってないのが原状です。やはり、未だに 「VACANCY OFFICE = ◯◯◯なスペース!」 と一言で言えないところが1人ラストクリスマスの原因かなあと。
ただ、そんな大きく発展を遂げているスペースではないものの、継続できているのは会員さんのおかげであることは間違いないです。改めてお礼を申し上げます。「いつも、有難うございます!」 

その他の理由としては次に挙げる2点かと思ってます。「身の丈にあった運営をしているから」「個人的に人と人が繋がっていく様をみるのが好きだから」

◎「身の丈にあった運営」
身の丈にあった運営とは、そもそもスペース名の由来となっている、VACANCY「空室」を活用しているから。テナントがなかなか決まらない「空室」を利用することで、不動産契約で必要な初期費用や賃料を抑え立ち上げることができました。
運営費については、2年間1人で運営してきたので、人件費がかかっていないことと、IT系仕事をさせてもらっている(株)オレンジソフトさんに物資や人的なリソース協力をいただけていることで、運営費を抑えることができています。
【旧VACANCY OFFICE】

旧VACANCY最初 VACANCY初期風景 旧VACANCY 日中の風景
新たな場に移転した理由は、以前の物件のテナントに空きがなくなったことと、「空室の有効活用」をもう少しチャレンジしてみたかったということで移転を決断し、選んだ物件は、色んな理由で新たな入居者が決まりづらい「3階建て一棟空室」となりました。
今回は正式に賃貸契約を結びましたが、もともとくせのある物件であるため、一般的にかかる保証金や賃料は他の物件と比べて抑えられており、ここでもオレンジソフトさんの協力のもと、3階建て物件の3F部分に入居いただくことで、コストを抑えるかたちで、1F、2Fをコワーキングスペースとして運営しております。

【現VACANCY改修前】
コワーキングスペース_新VACANCY入り口 IMG_20140811_145044 大崎 コワーキングスペース 1F作業スペース
◎「人と人の繋がっていく様をみるのが好き」
2年経っても1人ラストクリスマスなのに何故継続し続けようとしているのか。
もちろん、今ご利用いただいている利用者さんのため継続し続けるというのは当たり前で、当たり前部分以外で考えてみると、「儲かるからやる」ではないですし(儲けたいなら違うことやると思う)、「このコミュニティがあるから継続したい」でもないです(それほど熱いコミュニティを作れてない)。「空室の有効活用」は興味ありますが、コワーキングスペースは一つの方法でしかないのでそれでもないし、じゃあなんで?
結局、個人的に「人に興味があり」、かつ「人と人が繋がって行く様を見るのが好き」だからかもです。
自身が会員さんと繋がることもしかり、VACANCYを共通点に人と人が繋がっていく様をみること、関わることが好きなんです。
初めましての人にあれやこれや立ち入ったこと聞いたり、人と人を繋げてみたりするのは、近所のお節介おばちゃんか、コワーキングスペース運営者ぐらいなもんじゃないかと。
そんな立場にあることは私にとっては「適職」であり「幸せ」なことなんだと。
コワーキングスペースは一般的に「繋がれる場」として認識されてるので、私と利用者が繋がることに怪しさはほぼ皆無ですし、利用者同士が繋がることもできる場です。業種や年齢も様々な方が普通に会話し、一歩進んでビジネスを共有できる場として貴重な場所なんです。きっと。

なので、もっと多くの人に出会い、人と人が繋がっていく機会を創出していきたいので、 1人ラストクリスマスでも場を続けてるんだと思います。
 旧VACANCY イベント P6550186 新VACANCAY五縁のWA
ということで、現状は色んな方に助けてもらい、単純に自分が好きだからという理由で継続しているだけなんだなと。
「継続できている」ではなく「継続している」だけなんです。「事業」という観点でみれば不成功状態です。
故に、3年目は「継続している」から「継続できている」状態にもっていくべく、とにかく利用者がいないとはなしにならない。作業スペースとしては利用者が少ないほうが快適というジレンマはありますが、ただの「作業場」ということであれば極論VACANCYじゃなくても良いかもしれません。

「場」のメリットを創出するためにも、様々な業種の利用者を増やすこと。

様々な業種にこだわるのは、特定の業種に絞って運営している場は既に存在していることと、自分とは関係ないと思っていた業種の方と繋がりが持てたほうが、これまででは思いつかないような発想が芽生えたりするんではないかと思っているからです。
じゃあどうすれば様々な業種の方が集う場になるかの決定的な方法はわかりませんが、まずはこのブログのように「こんなこと期待してます」「こんなこと思ってます」ということを表現してみることから始め、スペースのハード面の改善含め、基本的な部分として作業し易い環境をつくるところを再度見直そうかと。
その先は、単純に作業場としての利用だけではなく、人との繋がりからプラスアルファを期待する方が多く存在し、VACANCYに集うのであればその方々と相談しながら仕掛けを考えていきたいなと思います。
仮に、「プラスアルファ」を期待する人があまりいないならば、コワーキングスペースとしての運営じゃない方法を考えるべきなのかもしれませんね。

VACNCAY利用価格 IMG_20141206_152547
カッコ良い感じで長々と思うまま書いてますが、ここで言っていることは特別なことでもなんでもなく、既に他のコワーキングスペースで実現していることであり、簡潔に言うとVACANCY OFFICEもはやくコワーキングスペースとして役割を果たせる「場」にしないといけないというはなしでした。

ということで、3年目も引き続き宜しくお願いいたします。

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