はじめまして、新たにベイカンシーボーイに任命されたボズと申します。ベイカンシーの向かいにある大学の心理学部臨床心理学科(4年)に通い心理職の国家資格である「公認心理師」を取得するため日々勉学に努めています。この場をお借りしまして少し自己紹介をさせていただきたいと思います。

 ベイカンシーとの繋がりは大変有り難いご縁によるもので、コロナの影響で学校に行けないでいたタイミングにお導きの声が聞こえ、ふらっと立ち寄った際にオーナーの小山さんと出会い、そこからベイカンシーボーイになることが決まり、さらにボズという名前を付けていただきました。

 ボズという名前は坊主頭であることもありますが、実は私は僧侶(お坊さん)なんです。
16歳の時に出家して僧侶となって以来、大学時代は仏教学部に在籍しながら修行機関に身を置いて修行し、卒業後は「荒行」での修行をしました。
僧侶として沢山の人と関わる中で、お寺に来る人だけではなく、お寺と縁がない方に対しても手を差し伸べることのできる僧侶になりたいと思ったことから、将来カウンセリングルームを併設したお寺を開けるようにと再度大学に入学しました。

「家がお寺なんですか?」とよく聞かれますが、家はお寺ではなく在家(一般の家)になります。
小学生の頃、僧侶姿の兄を見て「お坊さんってかっこいい!」と感じ、僧侶になりたいと思ったことがありました。それは、子どもが大谷翔平選手を見て野球選手になりたい!と思うのと同じ様な、ただ純粋に憧れることと同じ感覚でした。しかし、憧れはしても僧侶になるのは簡単なことではなく、高校生の頃は保育関係か福祉関係の仕事に就いて人のために生きていきたいと考えていました。
そんな中、サッカー部の練習中に眼を怪我してしまいました。中学生の頃に失明して治ったのですが、再びやってしまい手術もできない状態となったのです。「あ、終わった…」過去に経験した絶望が蘇ってきました。

季節は冬、ちょうど「日蓮宗大荒行堂」が行われている期間でした。兄の兄弟弟子の方が再行(2回目の荒行)に入っている時で、「御祈祷を受けに行こう」と兄から誘われて千葉県市川市にある法華経寺に向かいました。
荒行には面会で訪れたことがあり、その時に荒行の過酷さを聞いた時は「なぜこんなきつい修行をするのだろうか?」と疑問を抱くとともに、自分には縁のない場所だと感じていました。
実際に御祈祷を受けてみると、その迫力に圧倒され、怖ささえ感じましたが、終わった後のスッキリした感覚は今でも鮮明に覚えています。その後、しばらくして視力が戻りはじめ、手術ができる状態にまで回復し二度の手術が無事に終了しました。
「お坊さんってすご!!御祈祷で人の役に立てるのであれば、自分も僧侶になって人の役に立ちたい!」と決意し、高校2年の夏、師匠に出家を認めていただき僧侶になりました。

 「よし!御祈祷ができるように頑張ろう!」と勢いよく出家したものの、御祈祷は荒行を達成しないとできないことと、そもそも荒行に入れるのは23歳以上からと年齢制限があることを知りました。「え!荒行に行かないと御祈祷ってできないの!?まだ7年もあるし…」となりましたが、それでも荒行に入るまでの7年間、その日を楽しみに修行と勉強の行学二道に精進して参りました。

 荒行での話は書ききれませんので、ぜひベイカンシーに来ていただいてお話しできたらと思います。仏教やお寺やお坊さんというのは、もしかしたら離れた存在に感じられるかもしれません。しかし、少しでも仏教の教えに触れていただくことで新たな気づきを得られると思っています。私自身が仏教を学ぶ中で感じた面白さや魅力をお伝えできるように励んでいきますのでぜひ宜しくお願い致します。

皆様にとっての人生がより良いものとなりますようにご祈念申し上げます。合掌