お待たせしましたー!みなさんこーんにーちわーーーーー!!!!!

会員さんインタビューもついに4回目!!4回目!!!(だから何という訳でもありませんが)

今回は昨年の7月からご利用いただいている室井ふみえさんにお時間をいただきお話聞かせていただきました。

いつも面白いお話をしてくださる室井さん!


「幽遊白書」「るろうに剣心―明治剣格浪漫譚―」「コレクターユイ」「炎の蜃気楼」「はじめの一歩」のキャラクターデザイン・監督など、アニメ、ゲームで大活躍中のアニメーションクリエーターさんです!!
このプロフィールをちらりと見ただけでも、日本のアニメ界の第一線で活躍されている方だということがお分かりいただけますよね…!

のん:室井さん、お忙しいところお時間いただきありがとうございます!よろしくお願いいたします。

室井さん(以下敬称略):よろしくお願いします。

のん:まずは室井さんのお仕事の内容をお伺いできますか。

室井:今はアニメーションの監督をしています。もともとは絵を描く仕事がしたかったのでアニメーターとして業界に入りました。

のん:アニメーターというのはアニメの絵を描くお仕事のことですよね?演出などもされていると伺いましたが

室井:アニメーターを10年やってキャラクターデザインをやったあと、『ブラックラグーン』という作品から演出を。その前はオープニングやエンディングのショートの演出をしていたのですが、テレビの本編の30分ものはその作品が初めてでした。

のん:演出のお仕事というのは…

室井:基本的には雑用だと思うくらい色んな事をやります。例えば原案からどういうようなキャラクターをアニメーションにしてもらうか、どういうシナリオを起こしてもらうか、そういう段階からお願いしてまとめて…どっちの方向に行くのか常に舵取りをするような役割かなと。

のん:なるほどー。細かなお仕事によって作品ができているのですね!
先ほどお話に出ました『ブラックラグーン』では演出で関わられたのですか。

室井:最初に入った段階では演出兼作画監督、後半は演出で。

のん:アニメって色んな役割の人が関わって創られるんですね。それを一手にまとめるお仕事をなさっているってことですよね…

室井:それを心に置いて仕事をやる必要はあるかなと。全然顔を知らずに関わっている人もいるので。

のん:それくらいたくさんの方が関わって出来ているのですね。これまでのお仕事で特に思い入れのある作品とか、ありますか?

室井:絵描きとしてはキャラクターデザインがしたいと思っていたので、思い入れでいえば、『コレクターユイ』っていうNHKの放送でやっていた魔法少女っぽい作品かな。半分くらいオリジナルでデザインさせていただいたので。最近は割と原案から正確にキャラクターを起こすことが多いんですけど、そのときはヴァリエーションを自由に増やしていいっていうくらい幅があって。

のん:それはもう作者ですね!?

室井:アニメーションの場合は基本が共同作業なので全員が責任を持っているので漫画みたいにひとりが作者っていう形ではなくて。

のん:いま手がけていらっしゃるのは…

室井来年1月から東京MXで放送の『ちるらん にぶんの壱』という作品です。
『ちるらん』という原作漫画のスピンオフになります。

のん:先ほど見せていただきましたが原作のほうはハードボイルド系な(?)画風でしたが、こちらを見るととても可愛いキャラクターになっていますね!!

室井:そうですね。今回の『ちるらん にぶんの壱』は登場人物たちをかわいらしく描いています。ハードな新撰組という中での幸せだったろう、という日常を描いた内容になっています。

のん:最近は特にお忙しそうにお見受けしますが…。今は監督として色んなスタッフの方と打ち合わせなんかもあると思うのですが、ここVACANCYではどのようなことを?

室井:いろんなことをしてますね。監督としての作業や打ち合わせもそうですし、この作品に入る前は作画や絵コンテ(絵でつくった脚本のようなもの)の作業もあって… 作画の作業はここでトレース台出してやってたりします。

のん:はあああ・・ ほんとに一から百まで全部手がけられているんですね。

室井:まだやったことない部分もありますけど、一回は全部やってみたいなあという思いはあります。色彩設計以外のことはすべてやったかな。

のん:すごい…!向上心を持ち続けていらっしゃるのですね。やはり監督というお立場は、映画の現場なんかでもそうだと聞いたことがあるのですが、すべての部署のお仕事を経験するものなんですか?

室井:やっぱりやってみるとその苦労が分かるから。やってみるに越したことはないと思います。そのほうが感謝の気持ちも大きくなりますし。

☝唐突にフランス人

のん:VACANCYをお仕事場として使われる理由はなんでしょうか。

室井:色んな職種のひとがここに来て、打ち合わせから雑談までお話ししていかれるのを聞いていると刺激を受けます。
アニメーションって割と狭い範囲で創ってて、場所も限られちゃってる感じなんですけど、そういうところから離れて違う職種の人の話を聞くとやはり勉強になるところがあり拡がっていくんですよね。
アニメの世界で培ってきたものにもっともっとべつの部分を取り入れられていくといいなと。

のん:新たなつながりも出来ましたか?

室井:そういうことも期待しています。去年9月に、以前神戸芸術工科大学のアニメコースで教授をさせていただいていたのですがそこの卒業生が上京して苦労して仕事しているので、交流会をここVACANCYでやらせていただきました。
普段顔を直接合わせることのない仕事だったりもするから、苦労話とか愚痴とかそれぞれあって…(笑) そういう場を持つことができてよかったです。東京にいる卒業生だけでなく神戸からも現役の学生、先生も集まりました。毎年一回だけでも続けていきたいです。

のん:ここが交流の場として使われているのですね…それはすばらしい!

室井:あとちょうどいま仕事している『ちるらん』で、VACANCYをよく利用されているてらんぼうクリエイティブさんの寺崎さんという方に2Dワークというデザインの仕事をお願いしたので直接関わってくれるという人もできました。

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戦うWEBデザイナー  テランボークリエーティブ 寺崎さん

のん:実際のお仕事上でのつながりも出来たわけですね!室井さんはいつも自転車で来られますがご自宅ではなくここを使うのには他に理由がおありですか?

室井:自宅でも仕事はするんですけどやっぱり集中して仕事できるのと、やはり外の人とのつながりがなくなってしまうと仕事するうえで良くないので。
自宅にこもっちゃうと運動不足にもなりますし(笑)ここにはストレッチしてくれる方や鍼の先生なんかもいらっしゃいますから、助かります。
定期的に身体のメンテナンスをしないと続けられない仕事なので。

のん:身体が資本ですものね。なにかここでリクエストや、不平不満苦情などありましたらぜひお知らせください。

室井:不平不満はありません… リクエストとしてはここでももっと色んなひとにアニメをたくさん観てもらえたら嬉しいかな。

のん:そうですよね!作品の宣伝もそうですが、ここで室井さんみたいな方がお仕事されていることも宣伝させていただきたい!

室井:今後はこちらで開かれているセミナーや講座などに参加してアニメと直接関係はないことも勉強して仕事に役に立てたいなあと…
生きていること自体が仕事につながっていくと思うので、そういう意味で色んな事が出来る場所が見つかったので今楽しんでいます。

のん:室井せんせい…!!ありがとうございます!

このあと私の個人的な興味から、室井さんの好きなアニメやアニメーターについてお伺いしたり…
(以外と『ベルばら』や『エースをねらえ』などの王道が好きだったそう!)
アニメ製作裏話についてもお話してくださいました。
多くのクリエーターやスタッフの方々をまとめる監督という立場にいながらも、ご自身のスキルや興味の幅をどんどん拡げ続ける室井さん。
情熱と向上心を持って仕事に向かっているその姿勢はとてもカッコよく、お話も大変面白く聞かせていただきました。
仕事の現場以外にも出向くことで自ら活動の幅を拡げていらっしゃるのだなあと学ばせていただきました。

この場所でクリエーター同士のつながりが出来たこともVACANCYのスタッフとして嬉しいです!

皆さん、1月から月曜深夜!要ちぇけらっ!です!!

tirurann

●2017年1月9日(月)~
毎週月曜日 TOKYO MX 25:00~(予定) KBS京都 25:30~(予定)

●2017年1月11日(水)~
毎週水曜日 サンテレビ 24:15~(予定)

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